潜在意識と顕在意識、無意識の特徴・違い・使い分け方

顕在意識 潜在意識 無意識

私たちの意識には、「顕在意識」「潜在意識」「無意識」の3つがあります。

「潜在意識」や「顕在意識」という言葉は聞いたことがあっても、それらの特徴や違いまで説明できる人は少ないでしょう。

また、知識ではわかっていても、それらを使いこなして人生を変化させている人は、さらに少ないはずです。

そこで本記事では、潜在意識と顕在意識の特徴や違いについて説明します。本記事を読み終わった頃には、それらの意識について理解できているだけでなく、活用方法まで分かっているはずです

Contents

1.顕在意識(意識)とは

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1-1.顕在意識の特徴

顕在意識とは、私たちが普段当たり前のように認識している意識のことです。

たとえば、

・お腹が空いたなぁ・・

・あの人は嫌いだなぁ・・

・お金持ちになりたいなぁ・・

などが、顕在意識で考えていることになります。

顕在意識という難しそうな名前がついていますが、要するに、普通の意識ということです。

1-2.顕在意識の3つの特徴

この顕在意識には、3つの特徴があります。

特徴①:考えていることを認識しやすい

まず、顕在意識で考えていることは、誰でも簡単に認識できます。

上の例でいうと、「お金持ちになりたいなぁ」とご自身が普段思っているということは、とてもよく認識されているはずです。

特徴②:比較的簡単に変えられる

次に、顕在意識の内容は、比較的簡単に変えられます。

たとえば、美味しそうなラーメンの写真を見て「ラーメンが食べたい」と顕在意識で思うかもしれません。

多少の意識的な努力が必要な場合もありますが、基本的には顕在意識の内容を変えることは、難易度的にあまり難しくありません。

特徴③:影響力が弱い

最後に、顕在意識は影響力が弱いということです。

顕在意識には、現実を決定する力があまりないため、顕在意識を変化させたところで、人生はあまり大きくは変わりません。

2.潜在意識(無意識)とは

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次に、潜在意識(無意識)とは何かというと、簡単に言えば、顕在意識よりも奥深いところにある意識のことです。

2-1.潜在意識(無意識)の8つの特徴

潜在意識(無意識)には、次の8つの特徴があります。

特徴①:潜在意識は認識しにくい

潜在意識の特徴の1つ目は、潜在意識は認識しにくいことです。

潜在意識は、潜在的に潜んだものなので、「どんな状態になっているか「「何を望んでいるか」を認識するのが容易ではありません

認識しているつもりでも、実際は全く認識がズレている、というのも非常によくある話です。

特徴②:潜在意識は変えにくい

潜在意識の特徴の2つ目は、潜在意識は変えにくいということです。

潜在的に潜んだものなので、変えようと思ってもアプローチするのが難しいのです。

また、潜在意識は長年かけて出来上がったものなので、一朝一夕で変化させるのは簡単ではありません。

特徴③:潜在意識は影響力が大きい

潜在意識の特徴の3つ目は、影響力が大きいことです。

潜在意識で望んだことは、ほとんど確実に現実化されます。ただ望むだけで現実を動かせるので、圧倒的な現実化力を持つと言えます。

特徴④:潜在意識は習慣がつくる

潜在意識の特徴の4つ目は、習慣が潜在意識をつくることです。

繰り返し思ったこと、考えたこと、行動したことなどは、潜在意識に沈みます

そのため、普段のあなたの習慣が、あなたの潜在意識を決定づけるわけです。

特徴⑤:潜在意識が思い込みをつくる

潜在意識の特徴の5つ目は、潜在意識が思い込みをつくるということです。

たとえば、あなたの潜在意識が上司を怖い人だと思っていると、上司が実際にどれだけ優しくい人であろうとも、あなたは上司を怖い人だと思い込み続けてしまいます。

特徴⑥:潜在意識は空想と現実を区別できない

潜在意識の特徴の6つ目は、潜在意識が空想と現実を区別できないことです。

そのため、潜在意識が空想で体験したことは、遅かれ早かれ現実の出来事として目の前に現れます

特徴⑦:潜在意識は自分と他人と区別できない

潜在意識の特徴の7つ目として、潜在意識は自分と他人とを区別できません。

たとえば、潜在意識では、「自分の成功を望むこと」と「他者の成功を望むこと」は同じことになります。

逆に、「他者の失敗」を望めば「自分の失敗」を望んだことになってしまいます。

特徴⑧:潜在意識は変化を怖いと感じる

潜在意識の特徴の8つ目として、潜在意識は変化することを怖いと感じます。

これは、「ネガティブな変化」だけでなく「ポジティブな変化」も含みます。

たとえば、潜在意識は、今よりもお金持ちになることを怖いと感じるのです。

3.潜在意識と顕在意識の違い

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以上では、潜在意識と顕在意識の特徴について説明してきましたが、これをまとめると、以下のようになります。

顕在意識(意識) 潜在意識(無意識)
認識のしやすさ しやすい しにくい
変えやすさ 変えやすい 変えにくい
影響力 小さい 大きい

つまり、潜在意識(無意識)と顕在意識(意識)の違いは、潜在意識のほうが認識しにくく、変えにくい一方で、大きな影響力を持つということです。

したがって、人生を変えるには、潜在意識(無意識)を変える事が重要といえます。

3-1.潜在意識と顕在意識を図で整理したのが氷山モデル

氷山モデルとは、潜在意識と顕在意識の関係を図で整理したものです。

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図をみると分かるように、氷山で海上に見えているごく一部であり、あまり現実化力を持ちません。これが顕在意識です。

それよりも、海中にある大半の部分が大きな現実化力を持つのであり、これが潜在意識に該当します。

3-2.潜在意識と顕在意識のパワーの割合

それでは、潜在意識と顕在意識のパワーの割合がどのくらいなのかというと、潜在意識が約88%のパワーを持つのに対して、顕在意識は約12%のパワーしか持ちません

そのため、いくら顕在意識で「お金持ちになりたい」と思っても、潜在意識が「貧乏でいたい」と思っていれば、いつまでも貧乏なままです。

逆に言えば、潜在意識に「お金持ちになりたい」と思わせてしまえば、その圧倒的なパワーによって、それほど頑張らなくても勝手にお金持ちになれてしまうのです。

4.心理学者フロイト・ユングの考え方

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潜在意識や顕在意識、無意識の正体を明らかにするうえでは、心理学者のフロイトとユングが大きな功績を残しています。

そこで、参考として、ここではフロイトとユングの考え方について紹介しておきます。

4-1.フロイトの考え方

まず、心理学者であるフロイトの考え方として、フロイトが提唱していた「構造論・局所論」と、フロイトの「心理療法」の2つの側面から説明していきます。

4-1-1.フロイトの構造論・局所論

フロイトは、構造論と局所論の2つによって、人間の心の構造を明らかにしています。

フロイトの構造論

まず、構造論とは、人間を「エス(イド)」「超自我」「自我」の3種類の機能を持つ存在として捉えるものです。

このうち「エス(イド)」とは、快感を求めて不快感を避けるという“快楽原則”に支配された部分です。

「超自我」とは、簡単に言えば“良心”のことであり、人間の道徳的な部分です。

そして、「自我」とは、「エス(イド)」や「超自我」などによって生じる葛藤に対して現実的な落とし所を見出す部分であり、「自我」があるおかげで個人は統一性を維持できます。

フロイトの局所論

次に、局所論とは、人間の心を「意識」「前意識」「無意識」の3つで説明したものです。

「意識」は自分が自覚している心の部分で、「前意識」は注意すれば思い出せる心の部分で、「無意識」は自分が気づけていない心の部分です。

4-1-2.フロイトの心理療法|無意識の意識化

心理学者であるフロイトが行っていた心理療法の特徴は、無意識を意識化することです。

フロイトの患者が罹っていた神経症などは、無意識の中の記憶や感情によって生じたものでした。そして、それらが無意識の中に残り続けているために、病気が治らない状態であると捉えていたのです。

そこで、フロイトは、患者の「夢」や「言い間違い」のなかに無意識が現れると捉え、その無意識を思い出してもらって意識化したことで、神経症を解決に導いていたのでした。

4-2.ユングの考え方

心理学者のユングは、人間の心を「意識」と「無意識」に分けて捉えています

そして、「無意識」をさらに「個人的無意識」と「集合的無意識」に分けて区別しているのがユングの特徴です。

「個人的無意識」とは、個人の経験によって作られる無意識のことです。これに対して、「集合的無意識」とは、すべての人間が共通して持っている無意識のことで、「個人的無意識」よりも下の層にあるとされています。

5.潜在意識と顕在意識がズレており不一致だと何が起きるか

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さて、フロイトとユングの紹介が終わったところで、話を本題に戻します。

実は、私たちの潜在意識と顕在意識は、全く同じことを思っているわけではありません。

先に例で挙げたように、顕在意識が「お金持ちになりたい」と望んでいても、潜在意識は「貧乏になりたい」と望んでいるようなことが、非常によくあります。

そして、潜在意識と顕在意識がズレており不一致だと、潜在意識の選択が現実化します。なぜなら、上述のとおり、潜在意識には現実化力が約88%もあり、顕在意識には12%しかないからです。

したがって、先の例でいうと、潜在意識が望んでいるように、経済的に貧乏なままになってしまうわけです。

5-1.潜在意識は顕在意識とは違って心理学では扱いきれない

このように聞くと、潜在意識をどうにかして変えたいと思うでしょう。

ですが、潜在意識は顕在意識とは違って、一般的な心理学で扱いきれるようなものではありません。

なぜなら、潜在意識の状態は人それぞれ千差万別であるため、心理学のような学問的理論化ができないからです。

私たちは、これまで生きてきた人生のなかで、自分だけの固有な体験を積み重ねてきており、その全てが潜在意識に沈んでいます。

そのため、あなたの潜在意識がどのような状態であるのかは、一般的な理論を照らし合わせて理解できるようなものではなく、1つずつ丁寧に捉えていくしかありません

これは、一般的な心理学の本などで紹介されているハウツーレベルの心理学の領域を遥かに超えてしまっているのです。

5-2.潜在意識と顕在意識を一致させるには

それでは、潜在意識と顕在意識を一致させるにはどうすれば良いのでしょうか。

それは、あなたの潜在意識に介入することです。

たとえば、顕在意識が「お金持ちになりたい」で、潜在意識が「貧乏でいたい」という場合、これらを一致させるには、あなたの潜在意識に「お金持ちになりたい」という願望を植え付けていけばよいわけです。

ですが、潜在意識の特徴として上述したように、潜在意識は変えにくいため、この「お金持ちになりたい」という願望を植え付けるということ自体が簡単にはおこなえません。

6.潜在意識と顕在意識を活用してスピリチュアルに生きる方法

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そこで、潜在意識と顕在意識を活用してスピリチュアルに生きる方法として、当サイトでおすすめしているのは、クリスタルマインドCDを聴くという方法です。

クリスタルマインドCDとは、簡単にいえば、聴くだけで潜在意識に働きかけるCDです。

聴けば聴くほど潜在意識が変化して、潜在意識と顕在意識が一致するため、顕在意識で望んだことがそのまま叶う人生になっていくわけです。

6-1.潜在意識が強い人になろう

最後に、人生を変えるには、潜在意識が強い人になるのが一番の近道です。

顕在意識でいくら頑張って努力しても、潜在意識の力には叶いません。

自分の潜在意識を変えて、潜在意識レベルで強い人になってしまえば、スイスイと人生は好転します。

ぜひ潜在意識を活用して、人生をラクラクと変化させていってください!