潜在意識の使い手は現実を無視し自分を育成ゲーム化せよ

潜在意識で人生を変えたい人が、陥りがちな失敗パターンの１つに、“今の人生にのめり込んでしまうこと”があります。

周りが見えなくなり、上手く行かないイメージばかりして、今が上手く行っていないから、この先も上手くいかない気がしてくる・・・これでは、潜在意識で人生を変えるどころか、今の人生に流され続けるだけです。

そこで必要なのが、「今の現実を無視する」ということであり、その究極系が、自分を育成ゲーム化するということなのです。

そこで今回は、「現実を無視する」とはどういうことか？（その究極系である）自分を育成ゲーム化するとはどういうことかをお伝えします。

１．潜在意識の使い手が、「現実を無視」するとは？

潜在意識で人生を変えたい人が陥りがちな、現実との誤った向き合い方は、「単に潜在意識を書き換え、現実を改めれば良いだけなのに、今の現実を見てネガティブな思いに溺れてしまう」ということです。
すなわち、これまでの現実が上手くいかなかったことを棚に上げ、自分には到底現実を変えられないと言って、ますますネガティブな感情に浸り続けるのです。

一方で、潜在意識で人生を変えることを習慣化している人は、ある意味、現実を無視するのが上手な人です。
そして、現実を無視するとは、「現実に対する自身の感情反応に溺れず、その感情を取り除いていくこと」です。
これは、「現実逃避」とは、全く違います。「現実逃避」とは、現状に対する自身の感情反応に溺れ、そこから目を背けることだからです。

「現実を無視する」には、まず自分が（主観的に）現実に感情反応していることを、客観的な立場から眺めるようにして捉えます。

そして、その現実を引き起こす原因となる潜在意識を明確にし、それを書き換えるということを、淡々と行います。
この「淡々と」というところがポイントで、感情に溺れている人は、淡々と感情を取り除くどころか、感情に飲み込まれてしまうので、「淡々と」潜在意識を書き換えていくことができないのです。
そして、「淡々と」潜在意識の書き換えにフォーカスして取り組む姿が、あたかも今の現実を一時無視しているかのようでドライに映るので、「潜在意識の使い手は、現実を無視する」と表現しているのです。
ですが、本当は潜在意識レベルにおいて、本当に真摯に現実に向き合っていると言えます。

２．潜在意識の使い手が、現実を無視し、自分を育成ゲーム化するとは？

では、潜在意識で人生を変える際に、上手に現実を無視できる人とは、どういう人なのでしょうか。

簡単に言うと、自分を育成ゲーム化して、楽しみながら潜在意識の書き換えに取り組むことができる人です。

これは、ある程度順調に、潜在意識を書き換えていっている人には、ある程度共通する特徴でしょう。

どういうことかというと、

自分を、育成シミュレーションゲームにおけるキャラクター（主人公）と捉える
上手くいかない現実は、ゲーム内のイベントとして客観的に捉える
（ゲーム内のイベントなので、感情にも溺れない）
その現実を乗り越えるために必要な、自身の能力値を把握する
（不足しているのは、攻撃力？防御力？素早さ？賢さ？）
その能力値を向上させることに、淡々と取り組む
こうして、キャラクターを育てるように、客観的に人生を成功させていく

育成シミュレーションゲームと捉えるメリットは、次のようなものです。

浸りすぎず、慌てずに感情処理ができる
良くすることだけに、焦点を当てられる
きちんとやれば、うまくいくと信じられる
楽しみながら、人生を変えていける

多くの人は、現実に対する感情反応に追われ、「ゲームと捉えるなんて無理に決まっている！大変なんだ！」と感じるかもしれませんが、潜在意識で本当に人生を変えていっている人から見ると、実際そんなものです。

ここまでの内容を整理すると、以下の表のようになります。

	多くの人	潜在意識の使い手
自分の捉え方	現実に溺れている自分	育成シミュレーションゲームのキャラクター（主人公）
現実の捉え方	大変で、感情反応が絶えない	単なるゲーム内のイベント
感情に対する向き合い方	主観的で居続け、溺れ、浸る。	一度主観的に向き合った上で、客観的に眺める
感情に対する向き合い方	逃げて、現実逃避する	能力値をアップさせて対処する（＝感情の原因となる潜在意識を書き換える）
人生観	今の現実が続く。よくならない。	今の現実は一時的。良くしていける
	今の現実に追われ、人生を良くしていく事に目が向かない	人生を良くすることに淡々と取り組める
	人生を良くしていくためには、苦痛を伴う	ゲームのように楽しみながら良くしていける
人生の水準	全く発展しない	次々に発展していく